【シドニー4日AAP】 NSW州のクリス・ハーチャー自由党議員が現在、汚職対策独立委員会(ICAC)の調査対象になっている件で、州野党の労働党は調査が終了するまでの間、同議員の議員活動を停止するよう求めている。
ICACが4日に同議員の事務所を強制捜査したことを受け、同議員はエネルギー相を辞職したが、依然としてテリガル選挙区の代表として議員活動を続行している。これについて労働党のジョン・ロバートソン党首は、大臣辞職だけでは十分でないとして、調査が終了するまで党籍停止処分を受けるべきだと主張。
汚職疑惑の発端は、州中央海岸地区の自由党党員らへの献金行為に不正があったとされたことだ。これを受けてICACは9月、コンピューターや関連文書などを押収し、現在調査を続けている。
ハーチャー議員の大臣辞職により、オファレル政権では過去4か月という短期間に3人もの大臣が辞職したことになる。これについて労働党党首は、同政権の閣僚幹部が崩壊状態に陥っていると指摘。また、州民にとって重要な問題に対応するよりも、内部調査に忙しいとして批判した。