【キャンベラ5日AAP】 東南アジアの各地でアンフェタミンの使用率が増加している。オーストラリアの最新の麻薬研究の結果、アンフェタミン使用者はHIVなどの血液感染性の疾病にかかりやすいことが明らかとなった。
アンフェタミン系の刺激剤は、大麻の次に世界で最も使用されているレクリエーショナルドラッグであり、使用者が年々増加し続けている。全豪麻薬委員会(ANDC)とアジア太平洋麻薬・開発問題委員会が東南アジアの11か国を対象に共同調査を実施したところ、同薬物を注射する使用者の間で、血液感染症のリスクが高いことが判明。特にHIVの場合、複数のリスクがあるという。
研究の結果、性産業従事者や男性同士の性行為者、また若者の間でHIVへの感染リスクが最も高く、同薬物の使用率も高いことが分かった。これを受けてANDCのジョン・ヘロン所長は、各国政府が何らかの対策を行う必要があると述べた。