【メルボルン6日AAP】 オーストラリア政府が外国への経済的援助額を45億ドル削減する計画について、野党労働党は来週、上院での審問を要請する。一方、アボット首相は、アジア諸国への支援は経済的援助ではなく、貿易を通じて行われるべきだと弁明した。
首相は5日夜、「できる限りオーストラリアの支援は、諸国ができるだけ早く独り立ちできるように計画されるべき」だと述べた。また、「(経済的)援助ではなく貿易こそが、貧困国の繁栄を持続的に促進する最良策」だと語った。援助額の引き下げについては、貿易主導型の外交策を推し進めるのに必要だとした。
一方、プリバセック野党副党首は、政府が国民に対し、援助額の大幅引き下げについての理由と、削減される援助内容について説明する義務があるとした。