【シドニー7日AAP】 増大する貨物量に対してNSW州政府は、貨物輸送の現状を改革する戦略を発表した。
州内の運輸ネットワークにおける貨物の規模は、2011年に4億900万トンだったのが、2031年には7億9400万トンに増加すると見込まれている。
そのため州政府は、「貨物と港湾戦略」という初の貨物輸送戦略を発表した。それによると、まず陸上貨物のオフピーク輸送が提言されている。
現在、多くの貨物輸送が終日の昼間に行なわれているため、乗客輸送と貨物輸送が同時に行なわれていることになる。貨物輸送をオフピークに移すことで、渋滞が解消され、貨物輸送の向上と信頼が高まるとされている。
また、結果的に輸送コストが低くなると見られ、さらにトラック便による輸送から鉄道輸送へのシフトが提言されている。
なお、州政府では、州内地方部の道路改修工事に150万ドルの予算をつけるとの発表も行なわれた。