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中国政府が連邦外相を恫喝 空域問題で

【キャンベラ8日AAP】   東シナ海における新たな空域を発表した中国政府の対応にオーストラリア政府が非難したことについて、中国政府は、現在北京を訪問中のビショップ外相に対して強い遺憾の意を表した。

中国政府は先月、新たな防空識別圏(ADIZ)を設定したと発表。東シナ海上で、日中両国がその所有権を争っている尖閣諸島などが含まれている。設定はあくまで中国側の一方的なもので日本や韓国政府とは一切の話し合いがなかったため、日韓の他に米国など世界各国から中国政府に対して非難の声が上がっている。

オーストラリア政府も、中国の動きに関して非難する声明を発表したが、これに関して、現在、北京に滞在中のビショップ外相が会見を開いていた際に中国の王毅外相が歩み寄り、「オーストラリアは両国の外交に影を落とした。すべての中国人及び国民が遺憾に思っている」と述べ、オーストラリアの対応を強く非難した。

これに対してビショップ外相は、中国政府が国家の問題について訴えることについて敬意を表しているが、今回の一件で、周辺諸国との関係が複雑になっていることには懸念を感じていると述べた。

同外相は、後にメディアに対して、中国首脳との会談の内容は多岐にわたり、ADIZに関しては、あまり話し合うことがなかったと述べた。

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