【キャンベラ10日AAP】 日本の捕鯨シーズンを目前に控え、連邦政府は選挙公約としていた捕鯨活動への対応策の詳細を10日後にも発表すると述べた。
捕鯨船は既に日本を出港し、年末にも南極海に到着するものとみられている。連邦政府は今年9月の連邦選挙で、南極海に税関船を向かわせ捕鯨活動を監視することを公約にしていた。しかし、この活動に使用されるとみられていた政府の監視船は、現在WA州沖クリスマス島にいる。
ハント連邦環境相は10日、キャンベラでレポーターらに対して、現在も対応策の問題点の改善に努めているが、政府の方針は変わらないとした。「南極海で適切な監視体制を設ける。このことに関しては政府を信じてもらいたい」と同相。
また、攻撃的な捕鯨阻止活動を行うことで知られる環境保護団体「シーシェパード」は、今年も例年どおり南極海に出向き、日本が捕鯨活動を激しく妨害する姿勢をみせている。さらに連邦政府に対して、早く税関船を南極海に送り込み監視を始めるよう訴えた。