【シドニー10日AAP】 航空大手カンタスは、エアバス社が製造した初期のスーパージャンボジェット機の比翼に、小さい亀裂が見つかったことをうけ、保有する6機のエアバスA380について、検査を進めていることを明らかにした。同社によると、2機はすでに検査が終わっているという。
カンタスのエンジニア局長のスヌーク氏は、点検を終えた2機について、構造上の問題は何も見つからなかったと報告。その他の記事についても、所定の日程で“十分に余裕を持って”進めているとしている。エアバスA380は、主翼に亀裂が生じている可能性があるとして、世界で25機が検査対象となっている。カンタスのほかエミレーツ、シンガポール航空、エアフランス、ルフトハンザ航空などが検査を行っている。
エアバスは、機材の安全性には問題がないとしており、初期の主翼組み立てから15年が経過した機材は修繕が行われなければならいとしており、「われわれは問題を特定しており、検査および修理計画も策定している」と声明の中で説明した。