【メルボルン12日AAP】 ホールデンが2017年までに自動車生産を停止すると発表して間もなく、アボット首相はトヨタ・オーストラリアの安田政秀社長と会談し、トヨタには今後もオーストラリアで生産を続けてほしいと述べたという。
首相は11日夜に安田社長と会談した。また翌朝のナイン・ネットワークとのインタービューで、「政府は明らかにトヨタに存続してもらいたいので話し合うつもりだ。また同社はホールデンとは少し違った立場にある」と語った。さらに、「同社の国内生産品に占める輸出向け割合はホールデンよりも高く、国際事業への統合率も高い」点を評価した。
一方、ホールデンの生産停止による製造業界への打撃については、「我が国の強みに根差した戦略的計画に現在焦点を当てている」とした。ただ、製造業は国内主力産業のひとつではあるが、収益率の高い市場向けに照準を合わせる必要があり、それが政府の今後の目標だと付け加えた。