【シドニー11日AAP】 シドニーのボンダイビーチ沿岸で毎年開催されている芸術祭「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」の主催者が、地元カウンシルが計画している障害者用の歩道設置により、芸術祭の展示に大きな影響が出るとして、NSW州政府に介入を求めているもようだ。
スカルプチャー・バイ・ザ・シーの創始者でディレクターのハンドリー氏は、ウェイバーリー・カウンシルがマークス公園近くに幅1.8メートル、距離279メートルのコンクリート歩道を設置することについて、目玉となる作品を展示している10メートル区間のうち、8メートルが使用できなくなると懸念を示した。
一方、ウェイバーリー・カウンシルは、主催者からのイベントが妨害されるという主張に驚いたとしており、同カウンシルのマクラウド会長は、「障害者の人たちに快適な暮らしを提供することのほうが、多少の不便やイベントへの影響よりも重要というのがカウンシルの考えだ」と説明した。