【ブリスベン12日AAP】 オーストラリアの11月の国内平均失業率は0.1ポイント上昇し、5.8%となった。しかし経済学者の予想によると、失業率上昇による金利の引き下げは行われないだろうということだ。
同月の新規雇用者数は、当初の1万人増加との市場予測を2倍以上上回る2万1000人の上昇を記録した。しかし失業率は経済学者らの予想通り、0.1ポイント上昇した。これについてコモンウェルス銀行の経済学者、ダイアナ・ムシーナ氏は、オーストラリア準備銀行が失業率のピークを6%以上だと見込んでいることから、準備銀行による金利の再度引き下げはないだろうと述べた。またコモンウェルス銀行では、WA州とQLD州の資源産業の雇用者数が減少し始めるとみており、年末年始あたりに失業率が6%に達すると予想しているという。
一方、雇用形態別の11月の統計数値は、フルタイム雇用者数が1万5500人増加し、パートタイム雇用者数も5500人増加した。これについてムシーナ氏は、「依然としてパートタイムの増加傾向が強い」と分析した。