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NT準州の大砲 約250年前のもの

【シドニー12日AAP】  2010年にNT準州ダンディ・ビーチで少年によって発見された銅製の大砲は、新しい調査の結果、約250年前のものであることがわかった。オーストラリア人の地形学者は「発見は国の歴史を書き換えるのに役立つ」とし、「大砲はオーストラリア北部で発見された最も重要な歴史的人工遺物の一つだ」と述べた。

新しい調査では、大砲はマカッサルなどのインドネシアから来た船のものと考えられ、今から約250年前となる西暦1760年ごろ、マカッサルで海産物を求めて貿易がはじまったころと重なっている。船が海路をはずれ、オーストラリアの海岸へ打ち寄せられたことも考えられる。

今後は、光刺激蛍光線量計を使用して砲身の中の堆積物を調べ、大砲の造られた時期や、どれくらいの間、土中に埋まっていたのかなどを特定する予定。また、大砲の原材料である銅をさらに分析し、胴の出所をつきとめる研究などを国内や北米でも行う。歴史家たちはこれまでオーストラリアに初上陸したのはオランダ人としてきたが、近年の発見が、国として少なくとも新しい歴史を加える必要性を示唆している。

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