【キャンベラ16日AAP】 アボット連邦首相は16日、ラジオのインタビューの中で、ここ数週間でオーストラリアに到着する亡命船の数が増加したのはインドネシア政府が監視活動を休止したことが背景にある可能性を示唆した。
インドネシア政府は、オーストラリアが以前ユドヨノ大統領やその妻、また側近らの電話を盗聴していたことに強い懸念を表し、一時、両国の外交に影を落としていた。しかしユドヨノ大統領は、辞任する来年7月までにオーストラリアとの関係回復に努める意向を示したばかり。
アボット首相は、インドネシア政府が同国を出港する亡命船の監視活動を一時休止していたことで、ここ数週間、オーストラリアに到着する亡命船が増加したと述べ、インドネシア政府の活動再開を心待ちにしているとした。