【パース15日AAP】 西オーストラリア大学とニューサウスウェールズ大学の共同研究によると、国内の70歳以上の高齢者100万人近くが毎日少なくとも5種類の医薬品を摂取している。副作用や転倒などの危険が高まる可能性が懸念される。
調査は、2006年から2017年にかけて医薬品給付システム(PBS)にある医薬品を使用した人を対象に、無作為に行われた。調査期間中、5種類以上の医薬品を摂取する人は52%増加した。増加率も米国や英国と比較して著しく高い。
研究を主導したエイミー・ペイジ博士は、「調査結果は高齢化社会との関連もあるが、処方薬管理の改善も必要と伺える」と指摘。「必要な薬でも、潜在的リスクとのバランスが取れるよう、医療従事者による診断が必要だ」と話した。