【シドニー18日AAP】 経営不振のため少なくても1000人以上の従業員を解雇すると最近発表したカンタス航空の経営陣が18日、社員が所属する複数の労働組合の担当者らと会談した。
会談後、オーストラリア労働組合協議会のデーブ・オリバー会長は、どの部署で人員削減が行われるかなどの詳細は明らかにされなかったと述べた。だが会社側が、解雇される社員の今後の行く末を見出すことに尽力を約束し、組合側とも相談を重ねていくとしたことを評価。
運輸労働者組合のトニー・シェルドン会長は、人員削減の詳細が欠如していることで、同社グループの3万人の社員らがクリスマス休暇中に苦悩させられると批判した。
一方、同社のアラン・ジョイス社長は、「すべての選択肢を考慮に入れた構造的な事業見直しを実施中」だと述べた。また、経営を強化することで、国内のできるだけ多くの職を保護することが最大の目標であり、国内の各部署の大部分を確保したいと語った。