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首相、海外養子手続きの合理化を計画

【キャンベラ19日AAP】   海外の子どもを招き養子縁組させる制度について、アボット首相は来年初旬に手続きを見直す報告書を完成させたいとしている。

現在のところ、国際養子縁組の手続きに責任があるのは各州政府だが、パートナー同士の関係状態をはじめ、年齢、国籍、健康状態などにより、資格要件も大幅に異なっている。また同制度は、連邦政府の責任事項や国際協定などにより支配されている。この制度上の複雑さから、2011/12年度にオーストラリア人が養子縁組した海外の子どもの数はわずか149人だったという。

アボット首相は19日、シドニーのキリビリ・ハウスで開かれた集会で、同制度を改革すると発表し、来年4月の豪州政府間評議会で推奨事項を協議したいと述べた。

オーストラリア人女優のデボラ=リー・ファーネスさんは、夫で俳優のヒュー・ジャックマンさんとの間に、養子縁組で得た2児がいるが、養子縁組の国際手続きの簡素化をめざし世界的なキャンペーンを主導してきた。ファーネスさんは、弱い立場の孤児らにも家族を得る権利があると主張。また、大人はそのような子どもの面倒を見る必要があると語った。

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