【キャンベラ25日AAP】 オーストラリア人を乗せた探索船がクリスマスの25日、南極で分厚い海氷の間に閉じ込められ、現在も救助を待っている。だが、最も近くの砕氷船が到着するには最低2日間を要する見込みのため、乗員らはクリスマスとボクシングデーを閉じ込められた船内で過ごすことになった。
「ザ・スピリット・オブ・モーソン」と称された同航海には、科学者や探検家をはじめ、一般旅行者も参加している。ホバートから南に約1500海里の海域で、海氷のために進行できなくなっている。オーストラリア海洋安全局(AMSA)は25日朝、同船から緊急連絡を受信したため、救助連携センターに救助要請を出した。
同船はロシア製の「MVアカデミック・ショカルスキー」号で、先月後半にニュージーランドを出発。乗客50人と船員20人が乗船している。オーストラリアの探検家、ダグラス・モーソンが100年前に南極を探検したことを記念し、調査研究の一環として同航海が編成された。