【メルボルン18日AAP】 オーストラリア統計局(ABS)によると、6月の失業率は5.2%と前月、前々月から横ばいだったことが分かった。新規雇用数は1,287万人と、前月から500人未満の増加にとどまっている。このうちフルタイム雇用者は2万1,100人増加した一方、パートタイム雇用者は2万600人減少した。
連邦政府が力を入れるフルタイム雇用の総数は881万5,600人と、前年同期比2.9%増と過去最高水準となっている。連邦政府のキャッシュ雇用相は「発表となった統計は労働市場の堅調と、政府が継続して持続可能な労働市場の成長を促し、その努力が奏功していることを示している」と話した。
一方、野党労働党のオコナー影の雇用相広報担当は、依然として失業率と不完全雇用の水準が高過ぎると指摘。「180万人以上の人が求職中、または仕事が足りないのに見つけられない状況にある」と述べ、特に不完全雇用率が8.2%と高いことについて、より長い勤務時間を希望しているにもかかわらず、それが叶わない人の数が多過ぎると懸念を示した。