【シドニー18日AAP】 オーストラリア金融監督庁(APRA)は18日、電子決済企業カスカル(Cuscal)から支援を受ける新興デジタル銀行「86 400」に対し、預金受託機関(ADI)として銀行免許を発行したことが分かった。これにより、国内のADIは92機関となる。
86 400のロバート・ベルCEOは、APRAによる2年間におよぶ審査について、非常に徹底したものだったと明かし、「実店舗を持つ銀行と同様に、堅固で安全であると証明するため、あらゆるストレステストを行った」と述べた。また「オーストラリアの最も新しい銀行となり、喜んでいる」と話した。
86 400をはじめとする“ネオバンク”は、いずれも実店舗を設置せず、顧客のスマートフォンを介して業務を行う。86 400は近く、アップルストアとグーグルプレイストアからアプリの配信を開始する見通し。国内では今年1月、同業「Volt Bank」が国内で約20年ぶりにADIとして認可を受けており、同業「Xinja Bank」も認可手続きを進めているもようだ。