【シドニー2日AAP】 2013年は記録的な政策金利安の影響で、平均住宅価格が10%近くも上昇した。特に、シドニーの不動産市場は、価格と成長率の両方で他州を凌ぎ、2009年以来の全州都の平均値を押し上げた。
RPデータ・リスマーク社の12月住宅価値指数によると、2013年、シドニーの住宅価値は14.5%上昇し、中間価格が65万5250ドルだった。次に好成績を挙げたのはバースで、年間成長率が9.9%だった。両都市の住宅価格はそれぞれ10.9%と3.6%増で、これまでで最高の水準に達している。
一方、成長率が最も低かったのはホバートで、住宅価格もわずか2.2%増にとどまった。中間価格は33万ドルであり、全州都の中で最低価格だった。
同社の上級研究者、キャメロン・クッシャー氏によると、低金利が住宅需要増加の主な原因だという。また今年の市場課題として、予想される失業率の上昇による影響や、値ごろ感への制約をはじめ、現在のところ最高レベル近くにある投資家活動を抑制するための規制変更の有無などを挙げた。