【シドニー5日AAP】 南極で海氷に閉じ込められていたロシアの探査船から、ヘリコプターにより乗員・乗客を無事救出した中国の砕氷船「シュエロン」号が、今度は同様に海氷に閉じ込められて動けなくなってしまった。
ロシアの探査船「アカデミック・ショカルスキー」号と、中国の砕氷船「シュエロン」号の救出のため、米国の砕氷船「ポーラー・スター」号が5日、シドニーを出航して南極海に向かう。
ロシアの探査船は昨年12月24日に海氷に閉じ込められて以来、進行ができなくなっていたが、1月2日、中国の砕氷船「シュエロン」号からの救助ヘリコプターにより、全員が救出された。
救助された全員は、オーストラリアの砕氷船「オーロラ・オーストラリス」号に移されて、オーストラリアの南極基地に移送され、タスマニアに向かう。
しかし、救助ヘリを提供した中国の砕氷船「シュエロン」号(乗員101名)が、救助後、非常に厚い氷に閉じ込められてしまった。
ロシアと中国の船の救出に向かった米国の「ポーラー・スター」号は、両国の船より装備と機能が上で、ロシアと中国の船が厚さ1メートルの氷しか破砕できないところ、6メートルの厚さの氷まで破砕することができる。