国際

難民ボートをインド洋沖で阻止

【キャンベラ23日AAP】   先週末、連邦警察がインド洋でオーストラリアに向かっていた難民ボートを阻止したとジ・オーストラリアン紙が伝えた。ボートにはスリランカ人およそ20人が乗っていたもよう。

政府広報官は報道の真意について明言を避けたうえで、「違法な難民ボートは直ちに阻止し、出発地点または自国に安全に送還する」と述べた。難民らはクリスマス島の難民拘留所に移送後、スリランカに送還される見通しだ。連邦選挙以降、オーストラリアに向かう難民船としては3隻目。

野党労働党のアルバニーズ党首は、「スリランカでイースターに発生した爆破テロ事件が、難民申請を促しているのでは」との見方を示す。

今年初め、政府の意向に反し、医師が治療が必要と見なす難民をオーストラリア国内で治療する方向で可決された。政府はこれを覆す意向を示しているが、アルバニーズ氏は「断固として譲らない」と反対する。センター・アライアンス党のレックス・パトリック議員も「治療が必要な人は治療を受ける権利がある。人道主義の問題だ」と述べた。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら