【ブリスベン23日AAP】 今月、ゴールドコーストの老人介護施設、アール・ヘブン・リタイアメント・ビレッジが急な閉鎖に追い込まれ、入居者およそ70人が行き先のない状態を強いられた。同介護施設は12年前の2007年から制裁措置を取られていたことがわかった。
今月の突然の閉鎖に入居者の家族や友人は苛立ちを隠せない。入居者の多くが認知症を患っており、困惑し、移動に対応できないでいる。施設を所有するピープル・ケアと下請け業者のヘルプストリートの間で財政上不和があったとされる。閉鎖後間もなく、施設からは医薬品や食料品を含む必需品が撤去され、入居者の帰宅は不可能となった。
2007年4月以降、同施設に対する一時的な制裁措置が4回取られたことがわかった。処罰には、新規入居者に対する公的補助なし、“認可プロバイダー”のステータス撤去などが含まれた。さらに今年1月以降、同介護施設に対する苦情が22件あったことも明るみになった。