【メルボルン29日AAP】 メルボルンに住むネイサンさん(58)は過去6年、通りがかりの人を微笑ませようと、お手製の巨大ニンジンを抱えて街を歩いてきた。死ぬまでずっと続けるつもりだという。
“キャロット・マン”と呼ばれるネイサンさんは、「数百人の人を微笑ませる方法は他に考えつかない。素晴らしい。とても楽しい」と話した。メルボルンCBDに週数回登場する。
ネイサンさんはブリスベンから引っ越してから、時に人付き合いが難しいと感じた。ある日、古着店で巨大なカブを見つけて抱えて帰る途中、多くの人がネイサンさんに微笑んだことからヒントを得た。ネイサンさんは、愛を込めてニンジンを作製する。洋服掛けのハンガーやプラスチックテープ、紙などで出来たニンジンは、きれいなオレンジ色に塗られ、中古のプラスチック製の葉っぱがつけられる。王立児童病院で患者の子どもたちに見せ、1つは道化師の医師に寄付した。