【シドニー22日AAP】 クレジットカード使用時の本人確認方法として署名と暗証番号の2種類あるが、オーストラリアでは8月1日以降、署名による確認方法が廃止される。不正防止のためだ。
カード決済業界の発表によると、同月から国内すべての店頭販売で署名が使えなくなり、代わりに暗証番号の入力が必要になるという。そこで同業界はすべてのカード所有者に対し、できるだけ早く自身の暗証番号の確認または取得を行うよう注意を呼びかけている。ただし、署名廃止によるインターネット上での買い物への影響はない。
全豪小売業協会は署名廃止について、カード詐欺から消費者と小売業者が保護されることにつながり、カード決済がより安全になるだろうとしている。また、国内でのカード詐欺総額は年間約8100万ドルにまで上り、その大半は暗証番号の入力が不要の場合だったという。