【キャンベラ23日AAP】 22日にスイスで開催された世界経済フォーラムで、アボット首相は日本の安倍首相と会談した。だが、その内容が両国間の自由貿易協定に集中したことを受け、ショーテン野党党首は、首相が昨年の選挙公約に挙げた反捕鯨路線について「健忘症」にかかっているようだと批判した。
野党党首は、前回の連邦選挙の際、首相が南洋での日本の捕鯨に反対し、「強気な発言」をしていたことを指摘。だが、首相は今回のフォーラムだけでなく、昨年10月に開催されたアセアン・サミットでも安倍首相と会談したにもかかわらず、捕鯨について触れなかった。
フォーラムに出席する前にアボット首相は、「私は捕鯨問題を非常に真剣に受け止めているが、日本政府も我々の立場をよく理解しており、今日は進展の可能性のある課題に焦点を当てたい」と語った。
国際司法裁判所では現在、オーストラリア政府が日本を相手取り反捕鯨の裁判中だが、その判決はまだ出ていない。