【パース27日AAP】 WA州で、サメが人間を襲撃するケースが相次いでいることを受け、州政府はサメよけ網に掛かったサメを射殺することを決定。26日、網にかかったサメが初めて射殺された。環境保護団体などから非難の声が上がっている。
同州南西部ミーラップ・ビーチの1キロ沖合に設置されたサメよけ網に、全長3メートルのサメ(牝)が掛かった。同地区の当局から許可をもらった漁師がサメに向けて4発発砲。死んだサメを沖まで運んで海に放った。
この漁師はラジオのインタビューで、処分されたサメは人々を危険にさらしていたため処分する必要があったとし、今後も引き続きサメの処分を行っていくと述べた。
一方、環境保護団体のWA州サメ保護団体は、サメを殺すことは非人道的であると述べた。現在、活動家22人がこの漁師の動きを観察しているという。またシーシェパードも、「オーストラリアが自国で海の生き物を殺しておいて、どうやって日本の捕鯨を非難できる?」と話した。