【メルボルン1日AAP】 オーストラリアでは30歳以下の若者のうち約4人に1人が、複数の仕事を掛け持ちしていることが、オーストラリア政府統計局(ABS)による最新の統計で明らかになった。また、一つの仕事で得られる年収の中央値は、2016/17年は4万3,189ドルだったことも分かっている。
ABSの職業統計部のジャービス部長によると、2016/17年に30歳以下で複数の仕事を掛け持ちしている人の割合は約4人に1人で、その割合が最も高かったのは19歳前後だった。また、複数の仕事を掛け持ちする人のうち、女性が53.7%を占め、67.2%が主要都市に集中している。
さらに、仕事を掛け持ちしている人のうち26%は仕事がすべて同じ業界だった一方、74%は業界をまたぐ仕事に従事していた。最も多かったのは医療と事務、医療と教育、小売りとホスピタリティの組み合わせとなっている。また、仕事を掛け持ちしている人を地域別でみると、NT準州が19.1%と最高でSA州が最低だった。掛け持ちする仕事の数では19.4%が3つ、8%が4つ以上となっている。