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手紙の国内郵送料が70セントに値上げ

【シドニー30日AAP】   オーストラリア・ポストは、赤字の続く郵便事業の経営状態を改善するため、手紙の基本郵送料を現在の60セントから70セントに引き上げたいとしている。

同社は31日、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)に対し、郵送料の値上げを3月31日から実施する通知を行う予定。しかし同時に、連邦政府支給のコンセッション・カードの保持者に対しては2017年まで、これまで通りの60セントに据え置く制度を導入することを提案する見込みだ。

同社によると、過去22年間で基本郵送料の引き上げは3度しか行っておらず、最後の引き上げは2010年だったという。同社のアメッド・ファアワーCEOは、「10セントの引き上げにより、手紙事業で増大し続ける損失額の一部を埋め合わせることができる」と述べた。また、「70セントの場合でも、オーストラリアの国内郵送料はOECD(経済協力開発機構)内で最低額レベルのまま」だと強調した。

同CEOの話では、同社は2012/13年度に規定郵便事業で2.18億ドルを損失し、国内郵便事業で1.47億ドルを損失した。

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