【シドニー3日AAP】 NSW州で小規模の民間認証企業が、コンプライアンスに問題のあった、100軒以上の建物の認可に関与していたことが明らかになった。同州では、欠陥住宅が立て続けに見つかるなど建設業界の危機が今も続いている。
NSW州では2005年以降、建設業界の6社が計111件の処分を受けていたことが分かっており、そのほか同様の処分の約4分の1を占めている。これら6社は、建物に欠陥のある130以上の建物に認可を与えていたもようだ。なかにはトイレや水道口のない建物も含まれていたという。
NSW州は先週、同州初の建設コミッショナーにデービッド・チャンドラー氏を任命。建設業界で民間の認証企業がどのような役割を担っているのかについて、同コミッショナーが精密な調査を行うとみられている。