【メルボルン4日AAP】 VIC州で6月に安楽死が合法となって、初めてとなる希望者に対する処置が行われたことがわかった。
ケリー・ロバートソンさん(61)は7月15日、ベンディゴの介護施設で亡くなった。ロバートソンさんは10年近く、乳がんを患っていた。2010年に診断を受けて以来、がんは骨や肺、脳にも転移。3月に肝臓に転移したことで、化学療法の副作用の管理が不可能になった。長年痛みに耐えてきたロバートソンさんだが、安楽死の決断をした。
娘のジャッキー・ヒックスさんとニコール・ロバートソンさんが母の最期を看取った。ニコールさんは、「美しく、前向きな体験」と話した。
末期症状の成年患者は、医師2人の署名とクーリングオフ期間を経て安楽死が認められる。州政府は、年最大150人が安楽死を選択すると見積もる。同様な法案はWA州とQLD州でも検討されている。