【キャンベラ6日AAP】 労働組合運動の重鎮が労使間の「大協定」の調印を呼びかけている件で、連邦野党のビル・ショーテン労働党党首は、アボット首相が労働組合に協力するとは思わないとして、そのような「ファンタジー」には関与しない意向を示した。
オーストラリア労働者組合のポール・ハウズ書記長は、労使関係上の「流血合戦」の時代に終止符を打つ時が来たとして、労使間で「グランド・コンパクト」を締結すべきだと主張している。
これについて自身が前書記長だったショーテン党首は、ABC局のインタビューの中で、「(労使協定は労働党が)25年間行ってきたことだ」と述べ、組合間の総意として支持すると述べた。しかし、「トニー・アボットが労働組合との協力に関心があると真剣に思うのか」という疑問も投げかけた。さらに、組合組織に独立調査委員会を送り込みたいとしている首相が、そのような協定を締結できるわけがないとし、「ファンタジー」だと揶揄した。