【メルボルン9日AAP】 VIC州でブッシュファイヤーの規模拡大が続いている。メルボルン周辺で複数の住宅が全焼するなどし、消防では、2009年に多大な被害を出したブッシュファイヤー「暗黒の土曜日」以来の被害状況だとしている。
警報が出ているのはギップスランド全域とメルボルン北部。これまでに数千ヘクタールが燃えた。メルボルン北部ワランダイテでは、5人家族が避難した直後に自宅が全焼した。ギップスランドのブッシュファイヤーでは、ヘイゼルウッド発電所がその脅威にさらされている。
CFA(地方消防局)では全焼した住宅は複数報告されているが、その数はまだ把握するに至っていないとした。
9日、VIC州で警報が発令されたのは3箇所だったが、この数が一時15にまで達した。午後6時現在で11箇所に警報が出されている。警報は、危険がすぐ近くに迫っているという意味で、家の外に出るのは危険なため住宅内のシェルターで避難するよう人々に呼びかける。
州消防局では、40度を超えた暑さも10日正午以降は下がるとみられているが、雨が降らない限りブッシュファイヤーの直接の沈静化にはつながらず、今後も引き続き警戒が必要だと述べた。