【メルボルン7日AAP】 国内の在宅介護サービスを受けた女性が7日、王立委員会に出席し、同サービスは破綻している上、誰もそのことについて懸念していないと指摘し、改善を訴えた。同委員会は現在、国内の高齢者介護サービスについて調査を進めている。
訴えたのはグウェン・ダーリングさん(66)で、2017年に初めて在宅介護サービスの承認を受けた後、4つの団体からサービスを受けてきた。先住民族アボリジニのダーリングさんは、痴ほうやてんかんなどのほか、手や腕が自由に使えないため、シャワーや食事、病院への移動、掃除などで最高水準のケアを要すると認定されている。
ダーリングさんは、良質な在宅ケアが見つからない状況のまま930日が経過。現在も必要な水準の在宅ケアが受けられておらず、「このままだと、意に反して入居型介護施設へ移らなければならない」と不安を訴えた。また、政府が在宅介護に拠出している資金は無駄に使われているが、誰も気にしていないようだと指摘した。