【ブリスベン11日AAP】 QLD州で11年前に発生した、当時13歳の少年が誘拐・殺害された事件の公判が始まった。この中では、ギャングを装い容疑者に近づいた警察に対して、容疑者が殺害に関する自白をしたことが明らかになった。
ブリスベンにある最高裁判所で始まったこの公判では、ダニエル・モーコビー君は、ブレット・ピーター・コーワン被告に誘拐された直後、殺害されたことが明らかにされた。
2011年4月、当時パースに住んでいたコーワン被告に対して、ギャング集団を装った警察が近づき、数カ月にわたって偽の犯罪を共に犯すなどしてコーワン被告の信用を得た。同年8月、コーワンはこの警察の1人に対して、ダニエル君を誘拐したが騒ぎ始めたので静かにさせようとしたところ、死なせてしまったと話した。この会話は録音されていた。
コーワン被告の弁護人は、当時、コーワン被告は全国規模の犯罪組織に関与していると信じ切っていて、そこに留まるために有名な殺人事件の犯人であると嘘をついたと述べ、被告の無罪を主張した。
さらにこの弁護人は、悪名高い児童性犯罪者のダグラス・ジャックウェイが事件当時、刑務所から釈放されていて、現場近くにいたため、ジャックウェイが犯人である可能性もあると主張した。公判は引き続きブリスベン最高裁で行われる。