【シドニー8日AAP】 オーストラリアの富豪、ジェームス・パッカー氏が今年5月、NSW州のクラウン・カジノの権益19.99%を17億6,000万ドルで、マカオ拠点のメルコ・リゾーツ・エンターテインメントに売却した件で、同州の酒類・ゲーム当局が調査を行っていることが分かった。
当局は、カジノが犯罪や搾取など犯罪に関わっていないか、ギャンブルが適正に行われているかなど、カジノの管理や業務運営について調査を行う見通しだ。クラウンをめぐっては先に、民放ナインが資金洗浄に関係していると報道がなされ、クラウンは調査に全面的に協力する姿勢を示している。
一方、クラウンを買収したメルコのホー最高経営責任者は、権益の取得はメルコにとって素晴らしいチャンスだと話した。メルコはマカオやフィリピンなどを含むアジア地域でカジノ経営を行っているほか、シドニーのバランガルーに高級カジノ・リゾートを建設中で、2021年の開業を目指している。