【メルボルン14日AAP】 経営不振に陥り政府の援助を求めていた青果加工会社「SPCアドモナ」は、最近の売り上げが良好だ。報道を聞いた消費者らが同社の製品を積極的に購入しているようだ。
同社によると、VIC州のシェパートン缶詰工場の存続が危ぶまれていたが、その公表後、販売高が急騰したという。また、州政府が2200万ドルを負担する総額1億ドルの共同投資計画が成立し、長期的に国内企業として存続できることが決定した。
同社のピーター・ケリー社長は、「今のようにオーストラリアの消費者に気にかけ続けてもらうことができれば、従業員を増やすことも十分可能だ」と述べた。また、「罪の意識から買ってくれというのではなく、弊社のことを思ってくれれば、消費者とともに存続できる」と語った。
一方、アボット首相は、同社からの2500万ドルの支援要請を拒否した件について、州政府支援による今回の投資計画の成立で、その正当性が証明されたと述べた。