【シドニー15日AAP】 NSW州野党労働党は、シドニーの第二空港をシドニー西部に建設するため、超党派で建設促進を行なうよう、アボット連邦首相に要請した。
ジョン・ロバートソンNSW州野党党首は、14日、シドニー西部は人口増や雇用不足、そしてインフラの老朽化という問題に直面しているが、これらを一挙に解決するのが第二空港の建設だとする手紙を、アボット首相に送ったことを明らかにした。
シドニーの第二空港を巡っては、これまで30年間にわたる検討と、50以上の調査報告書が出され、すでにバジェリーズクリークが最適の候補地だということは明らかだ、とも述べた。
しかし、ニューズ社による報道では、アボット首相は、シドニー西部選出の自由党議員による調査委員会を設置して、バジェリーズクリーク案に対する懸念を報告させるという。
ロバートソン野党党首は手紙の中で、連邦政府は地元に対してこのプロジェクトの成功を確約する必要があり、そのためには現在のシドニー空港のように夜間のフライト制限や、旅客フライトが利用できるという保証をすること、また、空港建設前に、南西鉄道路線への接続と、高速道M4とM5の延長と高速道路網の整備が必要になるとして、「これらの条件を満たしてシドニー西部のために連邦政府が公平な扱いを提案するならば、私は全面的に支持する」とも述べた。