【シドニー18日AAP】 セブン・ネットワークが、先頃インドネシア・バリ島の刑務所から仮釈放されたシャペル・コービーに対して多額の契約金で独占インタビューを計画していると伝えられている件で、連邦警察は18日、同局のオフィスを家宅捜索した。
シドニー市内ピアモントとエバリーにあるセブン・ネットワークのオフィスに到着した連邦警察官は、コービーとの契約が交わされた証拠がないか書類を一枚ずつ確認するなどした。
セブン・ネットワーク側では、「実際に契約がなされていないのに証拠が出てくるはずがない。仕事をしようとしている社員の邪魔になる」と述べ、家宅捜索に対して遺憾の意を表明した。
国内の報道では、セブン・ネットワークとシャペル・コービーが200万ドルの契約金で独占インタビューの契約を既に交わしたと伝えられているが、インドネシア当局は、コービーに対して、仮釈放中にインタビューに応じることがあれば刑務所に再収監することを明言している。
シャペル・コービーは、バリ島に観光で訪れた際に大量の大麻を密輸しようとした罪で有罪となり、約10年、現地の刑務所で過ごした。先頃、大統領の恩赦によって仮釈放が決まり、現在はバリ島の高級ヴィラで生活していると報じられている。