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豪宣教師が北朝鮮で拘留中、詳細不明

【キャンベラ20日AAP】   オーストラリア人の宣教師が北朝鮮で拘留されている件で、詳しい情報が入ってこないため、家族は安否を案じている。一方、アボット首相は旅行者らに対し、訪問先の国の法律を順守するよう注意を出した。

キリスト教宣教師のジョン・ショート牧師(75)は、首都ピョンヤンに到着24時間後の16日、尋問のため北朝鮮当局により連行された。

牧師は妻と香港に暮らす。妻のカレンさんは20日、自宅からAAPのインタビューに答え、「(香港にある)オーストラリア領事館と連絡を取り続けているが、情報が何もない状態。また北京の関係筋が北朝鮮側に連絡を取っているが、返答がない」と述べた。

宣教師と同じツアーグループの一員によると、宣教師はピョンヤンの仏教寺院で、キリスト教を促進するパンフレットを置いてきたという。この行為をツアー会社が当局に通報。同国では、宗教に関する資料を配布することが違法とされる。

アボット首相は20日、シドニーで報道陣らに対し、海外でトラブルに巻き込まれた国民を救済するためにできることを、連邦政府は行っていると述べた。だが、「すべての国に、オーストラリアと同じ法制度や法律があるわけではない」として、「訪問国の法律に従うよう注意しなければならない」と語った。

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