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カンタス、5000人解雇を発表

【シドニー27日AAP】   カンタス航空は27日、本年度上半期の損失額が2.52億ドルだったと発表した。これを受けて、社員5000人の解雇や、全社員の給与の凍結など、抜本的対策を発表した。

同社は今後3年間で、1500人の管理職を解雇する予定。残り3500人の人員削減は、機材や運航網の変更と、保守事業部やケータリング施設の再編により実施するという。また、全社員の賃金凍結も決定され、すでに幹部社員らの給与は引き下げられた。

ライバル会社のヴァージン航空と、収益を顧みない激戦を強いられる中、同社は2016/17年度までに2兆ドルを節減し、何とか黒字に戻ろうとしている。< 大幅解雇の発表後、同社株は8%弱減で10セント下がり、一株当たり1ドル17セントとなった。 同社のアラン・ジョイスCEOは、2.52億ドルという巨額の損失は容認できないことであり、厳しい決断が必要だったと述べた。また損失の主な原因はカンタス売却法であるとして、ライバルのヴァージン航空がエティハド航空、シンガポール航空、ニュージーランド航空という海外大手3社の後ろ盾がある一方、自社は外資出資比率に上限が課せている矛盾を指摘した。

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