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四面楚歌のカンタス、労働組合らと協議

【キャンベラ28日AAP】   27日に社員5000人を解雇すると発表したカンタス航空は28日、各種労働組合の幹部らと緊急事態についての協議を行う予定だ。

シドニーで開催される同協議で組合側は、人員削減数を最低限にとどめることをはじめ、経営再編期間中の社員への支援、今後の成長促進のための持続可能な長期事業戦略など、同社幹部らに要求すると見込まれる。

同社の27日の発表では、潤沢な外国資本に支えられたヴァージン・オーストラリア航空との厳しい競争などの結果、上半期の損失額が2.52億ドルにも上ったとされる。今後3年間で黒字に戻るため、総額2兆円の経費節減を掲げ、5000人の解雇、全社員の賃金の凍結、旧機の処分、設備投資の大幅削減、一部路線の廃止を決定した。

輸送労働者組合のトニー・シェルドン全国書記長は、連邦政府に対し、人員削減の回避策について同社と協議するよう要請している。もしホッキー連邦財務相が拒否するなら、労働者はストライキを起こすべきだとした。

一方、同社のジョイスCEOの辞任が叫ばれているが、自身は同社を厳しい現状下で導くのに最適任者だと信じると述べた。

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