【シドニー3日AAP】 北朝鮮で布教活動を行ったとして逮捕されていたオーストラリア人宣教師に関して、この宣教師は国外追放になると地元の報道機関が伝えた。外務省では報道の真偽は確認できていないとしている。 ジョン・ショートさんは、聖書の言葉などをパンフレットにして仏教寺院や地下鉄の駅などで密かに配布したとして逮捕された。 北朝鮮の国営放送「朝鮮中央通信社」によると、ショートさんは書面にて、キリスト教の布教活動のために北朝鮮入りし、布教パンフレットなどを配布するなど、北朝鮮の法律に違反したことを認めた。その上、同国の国民に迷惑をかけたことを深く詫びた。 北朝鮮では布教活動が違法であり、起訴された場合、数年の懲役刑を科せられる可能性がある。米国人の宣教師は15年の肉体労働の刑を科せられた。ショートさんの場合は、高齢であることが起訴にはいたらず国外追放になった理由とみられている。 ショートさんはおよそ50年アジアに住む宣教師で、香港にてカレンダーや聖書などをアジア諸国の言語に翻訳して出版している。