【シドニー16日AAP】 シドニー出身の男が2016年4月から6月にかけて、イスラム過激派組織イスラム国(IS)に加入しようとしたが失敗し、オーストラリアへ強制送還された事件で、男がISより過激な思想を持っていたことが明らかになった。
シドニー出身のアミン・エルミル被告(29)は、トルコで重量70キログラムの軍用武器を入手し、シリアへ渡る計画を立て、ISの隠れ家に滞在していた。しかし、エルミルが「無知な不信心者たちも許されない」との考えを示したところ、他のIS兵士たちから同意が得られず、隠れ家を追い出されたという。
エルミル被告はトルコの警察によって逮捕された後、オーストラリアへ国外追放となり、2016年7月に帰国し、5か月後に逮捕された。NSW州最高裁判所は16日、懲役5年5か月、仮釈放の認められない期間4年1か月を命じた。早ければ2021年5月にも釈放となる。