【シドニー7日AAP】 フェアファックスメディア社の報道によると、連邦政府は数十億ドル規模の軍艦建設計画を検討中であり、国内での建設により最高5000人の雇用を確保したいという。
同社の伝えるところによると、ジョンストン国防相は国内造船業界に対し、同計画への支持を表明しており、3か月後に発表される見込みだ。だが、数億ドルもの予算の破裂に陥るのではといった懸念もある。
同相は7日、「ジ・オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー」紙のインタビューで、「我が国には軍艦造船産業が必要。その理由は、戦略的かつ戦術的な各種利用システムを公共の知識にはできないからだ」と述べた。
造船業界の有力者らの話によると、もし軍艦がオーストラリア国内で建設されなければ、メルボルンのBAEシステムズ社で1100人、ニューカッスルのフォーガクス社で900人が解雇され、国内全体で最高5000人が失業するという。
一方、一部の連邦議員は予算への負担を考え、国内での軍艦建設の妥当性を疑問視している。