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児童わいせつ被害者 入れ墨で特定

【シドニー10日AAP】   QLD州の男性カップルが、わいせつ目的で男児を養子に迎え世界中に連れ回していた事件で、警察は、偽の入れ墨が男児の特定に至ったと話した。 オーストラリア、ニュージーランド、米国の関係当局が作成した報告書によると、QLD出身のピーター・チュロングとマーク・ニュートンの両被告は、8000米ドルで男児(報告書ではアダムと呼ばれている)を海外から養子に迎えたが、その目的はアダムを世界中に連れ回し児童わいせつ者のパーティに参加させるもので、アダムのパスポートはわずか3歳の時にスタンプでいっぱいになっていたという。 また、両被告は万が一警察の聴取を受けた場合にアダムが自供しないよう彼を訓練していた。アダムは警察の聴取に対しても完全に黙秘で、相手の目を見ようともしなかった。さらに、アダムは両被告が罪に問われないよう心配していたという。 警察によると、被告らが所持していた写真には、2011年4月、米ノースカロライナにある動物園で、アダムが偽の入れ墨を付けていたシーンがあり、この入れ墨がアダムの人物特定に大きく役立ったという。 ニュートンは昨年、懲役40年の判決を受けた。またパートナーのチュロングは、パソコンに保存された証拠を閲覧するためのパスワードや世界中の児童わいせつ犯罪者を特定するための情報を提供したとして、刑期を軽減され懲役30年となった。

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