【ケアンズ12日AAP】 QLD北部ではここ数年、ワニの出没件数が増えるばかりだ。ケアンズの北側ポートダグラスで早朝に練習するカヌークラブは、ワニの攻撃を恐れ、市役所の許可を得て、同市東部に移動した。
同クラブのコーチ、モニーク・ジョンソンさんによると、練習中に全長2~3メートルのワニを頻繁に見かけるという。とくに2年前からその頻度は増し、先週には2.5メートルのワニが、カヌーから10メートルのところまで接近したため、練習を中止した。
ジョンソンさんは同地で7年間コーチを務めているが、「(ワニは)どんどん慣れてきて、どんどん近づいてきていると思う」と述べた。同クラブではワニに襲われる恐怖から、ここ数年は子どもの入会がなく、大人の会員も退会しているという。
同市役所は11日、クラブに対して同市東部のビーチへの移動を許可した。ジョンソンさんは、移動により、今年中に会員数は倍増するだろうと予想。また、「ワニを移動させるよりも、クラブが移動するほうが簡単だ」と語った。