【シドニー22日AAP】 NSW州政府は、建物への亀裂問題で避難を余儀なくされているマスコット・タワーズの住人に対し、ホテルなど宿泊施設にかかる費用として補助金の支給を6か月延長することを決めた。マスコット・タワーズの132世帯は問題が発覚した今年6月半ばから避難生活を続けている。
NSW州は亀裂問題が発生した6月に宿泊費用の援助パッケージとして3か月間の補助金支給を約束した。財源は保険適用を前提とした貸付の扱いとなっている。NSW州の広報担当者は22日、「拠出財源に関する合意を得られた」として2020年3月まで支給を延長すると発表した。
同広報担当者によると、支給延長はNSW州のビルディング・コミッショナー、不動産管理会社マネージャー、エンジニアらが参加した会合で決定し、同会合は現在、建物に生じた亀裂について根本的な原因を究明することに重点を置いているという。