【パース21日AAP】 今月8日から消息不明となっているマレーシア航空MH370便の残骸と見られる物体が発見されたと20日に発表されたが、現場は世界でも荒れた海とされる海域で、残骸が消息不明機のものだとしても、その回収には非常に困難が予想される。
現場海域は、パースから南西約2500キロの海上で、捜索範囲は周辺2万3000平方キロに及ぶ。
この辺りは極周辺の強い西風が常に吹き荒れ、平常でも波の高さは4メートルから5メートルあり、暴風の場合は10メートル以上になる。また、水深は約5000メートルで、発見されたとしても引き上げるのは大きな挑戦となる。
この残骸は16日に撮影された衛星画像によるもので、現在、遡って画像データの解析を行ない、どこから流れてきたのか解明し、さらに捜索海域を絞り込んで、衛星の位置調整と高解像度の画像撮影を行なう。
週末にかけて現場海域は、穏やかな東から南東の風で、一時的なシャワーで雲が切れ間を見せ、波の高さは南西のうねりで2メートルから2.5メートルと予想されている。