国際

国連で豪の難民政策に懸念を示す

【キャンベラ21日AAP】   ジュネーブで開催された国連人権理事会で21日、オーストラリアの難民政策に対して、人権擁護の観点から懸念が示された。

理事会ではオーストラリアの人権法律センターのエミリー・ハウイー氏が報告を行い、オーストラリアにボートで到着している亡命希望者に対する「不当で、そのうえ無情で懲罰的な処置」に対する懸念を示した。

現在、アボット政権が行なっている国境防衛作戦により、ボートの引き戻しだけではなく、亡命希望者の強制収容や近隣諸国と合意してボートをオーストラリアに近づけないようにしている。

ハウイー氏は、「オーストラリアは亡命希望者を受け入れないために、その措置を外注化しているが、これは世界に先例を作るもので、難民保護の観点から批難されるべきものだ」とし、難民保護は世界的な課題であることをオーストラリアに自覚させるため、人権理事会と加盟国に行動を促した。

2月17日に、収容所のあるマナス島で暴動が起き、イラン人の亡命希望者が殺されるという事件があったばかりだ。

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