【シドニー23日AAP】 シドニー市ではここ数年、大規模な建設プロジェクトやインフラ整備にともない、ドブネズミが急増している。シドニー市の広報担当者は23日、ドブネズミ駆除の方法について、世界の他都市で採用された方法も参考にしていく方針を示した。
シドニー市はここ最近、感染症のレプトスピラ症が急増していることを受けて、公共の場に仕掛けるネズミ駆除用の罠の数をこれまでの約2倍となる860か所に増やした。レプトスピラ症はドブネズミなどが保菌し、これらの保菌動物の尿から土壌などに汚染が広がる。市内ではすでに多くの犬が感染によって死んでいるという。
シドニー市のムーア市長は、駆除用に仕掛けた罠の効果を監視する一方、他の都市で実施されている駆除の方法についても調べ、シドニー市にとって安全で適当かを判断したいと話した。同市はシドニー・トレインズ、プロパティーNSW、NSW土地・住宅共同組合などに対しても、ネズミへの対応を要請した。